ConoHa WINGとエックスサーバーの料金・サポート・性能を徹底比較した結果

レンタルサーバーを比較していくと、ConoHa WINGかエックスサーバーのどちらにすべきかと悩むことがあります。
パッと見では大きな差がないものの、実際のところ私もレンタルサーバーを検討したときに、検討項目が多くかなり混乱してしまいました。

この記事ではConoHa WINGとエックスサーバーの2つを比較して、状況に合わせた選び方ができるようになります。サーバー選びの参考にしてください。

目次

ConoHa WINGとエックスサーバーを比較した結論

ConoHa WINGとエックスサーバーを比較すると、大きく次のような結論になりました。スペックは大まかには一緒です。違いでいうと次のようなことが言えます。

  • ConoHa WING→サポートに過信できないが、早さの面では有利
  • エックスサーバー→スピード面ではやや劣るが、設定で困ったときのサポート面で有利
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ConoHa WINGとエックスサーバーの比較表

ConoHa WINGとエックスサーバーの比較を大きくまとめると下表のようになります。

比較項目ConoHa WINGエックスサーバー
料金
サポート
運用実績
国内シェア
性能
セキュリティ設定細かい大まか
表示速度
管理画面初心者向けプロ向け

比較1 ConoHa WINGとエックスサーバーの料金・特典を比較

結論:1年契約だとエックスサーバーのほうが安い
気を付けること:キャンペーン期間以降のConoHa WINGの通常価格は高いので注意

初期費用はどちらも無料

ConoHa WING・エックスサーバーのどちらも初期費用は0円です。

初回と2回目以降の月額費用の差に要注意

月額費用には2種類あります。初回契約時の月額料金と、2回目以降の月額料金です。
初回契約の場合はキャンペーンが適用されて割引されていますが、2回目以降はキャンペーン適用外となり通常料金になります。そのためトータルでいくら支払う必要があるのかを意識して料金比較することが大事です。

エックスサーバーがキャンペーン期間中でかなり安め

ConoHa WINGとエックスサーバーの月額料金を単純比較すると、エックスサーバーが月額60円程度安く、年間だと60円×12=732円程度安くできます。

レンタルサーバーは年単位で契約することが多いので、それぞれを契約した場合の合計の支出額をグラフにしてみました。1年おきに決済することになるので、それぞれ13ヶ月目・25ヶ月目に合計額が上がっています。

どちらも2回目以降の契約からは通常料金になるので、1年契約した場合は13ヶ月目から、2年契約した場合は25ヶ月目から金額が上がっていて支払い総額ではエックスサーバーのほうがお得になっています。

とくにConoha WINGは、2回目の契約時の24ヶ月目から金額が傾きが大きく変わっており、エックスサーバーを1年契約を2回繰り返し契約した以上にコストがかかってしまいます。

無料の独自ドメイン特典の比較

ConoHa WINGでもエックスサーバーでも1年以上の契約すると、無料で独自ドメインを取得できます。
そして取得時の契約だけではなく、更新料も無料です。ConoHa WINGではなんと2種類も取得ができます。

他社でドメインを無料で取得しても更新料はかかるので、これはありがたいです。

ConoHa WINGエックスサーバー
無料独自ドメイン2つ1つ
対応ドメイン数20種類11種類〜
(プランによります)
.com
.net
.info
.blog

比較2 ConoHa WINGとエックスサーバーのサポートを比較

結論:エックスサーバーのほうが満足度が高いが、誤差の範囲

ConoHa WING、エックスサーバーのサポート窓口への連絡手段は、メール・チャット・電話の3つの方法でお問い合わせができます。対応可能時間もどちらも同じです。

ConoHa WINGエックスサーバー
メールサポート24時間24時間
チャットサポート平日 10:00〜18:00平日 10:00〜18:00
電話サポート平日 10:00〜18:00平日 10:00〜18:00

「ConoHa WING サポート」「エックスサーバー サポート」で2022年の間にTwitterに投稿された件数を比較すると、エックスサーバーのほうが圧倒的に多かったです。これは次の章で解説しますが運営期間が長いのでユーザー数が多いためです。

ConoHa WINGエックスサーバー
口コミ件数41件175件

そしてこれらの書き込みをAIによる口コミ分析をすると、次のような感じになりました。

グラフの縦軸が感情の強さ、横軸が感情の度合いです。グラフで上にいけば行くほど、強い感情で発せられ、グラフで右に行けばいくほどポジティブな感情だった口コミになります。

エックスサーバーの方が僅かながらポジティブな反応が多く、ConoHa WINGはややネガティブな反応が多くなっているのがわかります。極端な偏りがあればどちらがいいかと言えましたが、正直なところどっちもどっちという印象です。

比較3 ConoHa WINGとエックスサーバーの運用実績・国内シェアを比較

結論:エックスサーバーが長年の運用実績からシェアNo.1

ConoHa WINGとエックスサーバーの運用実績と国内シェアを比較すると、次の表のようになりました。

ConoHa WINGエックスサーバー
運用開始年月2018年2003年
国内シェア不明1位

ConoHa WINGとエックスサーバーの運用開始時期を比較すると、エックスサーバーが2003年からでかなり古くからサービスをしています。2023年現在で20年の運用実績を持っていることになります。

国内シェアはエックスサーバーで1位、ConoHa WINGはランキング圏外となっています。そのためエックスサーバーはトラブルの解決をしたブログ記事なども多くなっており、サポートに聞くまでもなく自分でも解決しやすくなっています。

比較4 ConoHa WINGとエックスサーバーの性能・機能を比較

結論:ConoHa WING、エックスサーバー共に大きな差はなし

サーバーソフトはnginxをどちらも使用

Webサーバーとは、URLに応じてURLを送ってきた端末にデータを送るソフトウェアのことです。ConoHa WINGとエックスサーバーの両方では、nginxをサーバーソフトとして使用しています。このため、基本機能は大きな差はありません。

nginxは高速で軽量なのが特徴で、特に高負荷なサイトなどでは採用されています。

ConoHa WINGエックスサーバー
Webサーバーnginx + Apachenginx

ディスク容量はどちらもSSDで300GB

ConoHa WINGエックスサーバー
ディスクの種類SSDSSD
ディスクの容量300GB300BG

ConoHa WINGとエックスサーバーのディスク容量は、どちらもSSDで300GBとなっています。SSDはハードディスク(HDD)と比べて高速で高い容量を持ち、かつ消費電力も少ないストレージデバイスのことです。また、振動が少なく耐久性が高いので、長期的な使用にも向いています。

SSDとHDDの違い。どちらも文字や画像などを保存するストレージ。SSDは読み込み速度が高いのにたいして高価。反対にHDDは読み込み・書き込み速度が低いのに対して安価。

300GBは容量的に多いのかというと「かなり多い」ほうです。WordPressだと1記事でテキスト原稿と1枚当たり500KBの写真を3枚使ってブログを書くと、20万記事ぐらい書ける計算です。一生分困ることはなさそうですね。

転送量はどちらも無制限

ConoHa WINGエックスサーバー
転送量無制限無制限

転送量とはサーバーからクライアントにデータを送る際に使われるサーバー帯域のことです。ConoHa WING・エックスサーバーのどちらも容量が無制限なので、帯域制限を気にする必要はありません。

ちなみに転送量に制限がある中で大量のアクセスがあった場合、帯域が絞られてしまいページの表示が遅くなるといったこともありました。

データベースソフトは両社で違い

ConoHa WINGエックスサーバー
データベースMySQLMaria DB

データベースソフトは会社によって採用するソフトが分かれました。

WordPressを使うのであれば、MySQL・Maria DBのどちらでも問題ありません。Maria DBについて補足をすると、MySQLの派生として開発されたもので、MySQLはOracle社が管理しているのに対して、MariaDBはコミュニティによって管理されています。一概に言えるわけではありませんが、MariaDBのほうがパフォーマンスは高いとされています。

無料SSLはどちらも標準装備

SSLとは、ウェブサイトのデータを暗号化して、不正なアクセスを防止する仕組みのことです。ConoHa WING、エックスサーバーとも無料でSSLを導入することができます。どちらもLet’s Encryptを利用しています。

安全なアクセス方法がHTTPSです。そのため、URLがhttpsから始まるURLはユーザーの検索体験を向上させるものとしてGoogleからも推奨されており、検索結果の順位が上下する要因だと発表されています。

PHPバージョン変更はエックスサーバーが柔軟

PHPのバージョン変更機能とは、文字通りPHPのバージョンを変更する機能です。

使う機会は少ないかもですが、現在使っているWordPressのバージョンアップで、今のPHPのバージョンで動作しなくなったときに初めて使うことになると思います。

エックスサーバーはドメイン単位でPHPのバージョンを変更できるが、ConoHa WINGはアカウント単位でしかPHPのバージョンを変更できない。

エックスサーバーの場合は、ドメイン単位ごとにPHPのバージョン変更ができます。しかし、ConoHa WINGの場合はサーバー単位での変更になるので、慎重に進める必要があります。

ConoHa WINGで複数のCMSを動かしていると、WordPressは新しいPHPのバージョンでしか動かないけれど、他のCMSは古いPHPのバージョンじゃないと動かないみたいな板挟みみたいな状況が生まれやすくなってしまいます。

WAF(Web Application Firewall)とセキュリティ機能の比較

ConoHa WINGとエックスサーバーのWAFなどのセキュリティ機能を比較すると以下の表になります。

Conoha WINGエックスサーバー
WAF利用可能利用可能
WAFの除外個別の事例により除外可能ファイルの種類で除外可能
IPアドレスのブラックリスト✖️
ログイン試行回数制限✖️
国外IPアドレスからのアクセス制限✖️
大量コメント・トラックバック制限✖️
国外IPアドレスからコメント・トラックバック制限✖️

WAFとはWeb Application Firewallのことで、サーバー内のファイルの改ざんを検知したり防止したりする機能です。ConoHa WING・エックスサーバーのどちらでも利用できますが、設定方法は違います。ConoHa WINGは改ざんされた事例に対して除外を設定ができますが、エックスサーバーはCSS・JavaScriptといったようにファイルの種類のみでしか除外設定ができず、柔軟さに欠けているといった印象があります。

他のセキュリティ機能でもConoHa WINGのほうがIPを指定できるのに対して、エックスサーバーは事前にエックスサーバーが用意したIPのブラックリストを使うだけになりやや柔軟さに欠けている印象があります。

とはいえ、セキュリティ対策に時間をかけるよりは、ブログの記事を書きたいと思う人もいると思うので一長一短だと思っています。なお私は1年ぐらいエックスサーバー上でWordPressを利用していますが設定を変更したことがなく、とくに困ったこともありませんでした。

比較5 ConoHa WINGとエックスサーバーの表示速度を比較

結論:ConoHa WINGが速い

次のような条件でWordPressをインストールをし、表示速度を検証してみました。

  • ConoHa WING・エックスサーバーにWordPressを設置
    • ConoHa WINGはベーシックプラン
    • エックスサーバーはスタンダードプラン
  • テーマはSwellを使用
  • プラグインは当サイトと同じプラグインを設置
  • 記事は当サイトからエクスポートをそれぞれインポート
  • キャッシュなどは各サーバーのデフォルト設定に従う
  • トップページ、記事ページ(Twitter埋め込みあり、なしの2種類)、カテゴリーページを5回計測する

その結果、表示速度の平均は次のようになりました。

検証ページConoHa WINGエックスサーバー
トップページ1.1634秒1.1114秒
記事ページ(Twitter埋め込み)2.296秒5.34秒
記事ページ(Twitter埋め込みなし)0.5004秒0.5628秒
カテゴリページ1.1468秒1.054秒

トップページ・カテゴリーの一覧ページについてはエックスサーバーのほうが平均的に速く、記事ページではConoHa WINGのほうが速いという結果になりました。

トップページ・カテゴリーの一覧ページの差は0.1秒なので誤差の範囲だと思います。しかし、記事ページについてはTwitterの埋め込みを使っているものと、そうでないページで差がくっきり出たように思います。

結果だけみると五分五分なのですが、実際のWordPressサイトだと一覧ページよりも記事ページのほうがページ数は多くなるので、トータルで速いと感じられるのはConoHa WINGになります。

比較6 ConoHa WINGとエックスサーバーの管理画面を比較

Conoha WINGとエックスサーバーの管理画面はそれぞれ次のようになります。

ConoHa WINGの管理画面

ConoHa WINGの管理画面

エックスサーバーの管理画面

エックスサーバーの管理画面

ConoHa WINGは初心者にわかりやすいと評判です。ただ私が実際に使ってみた感じでは、ConoHa WINGの管理画面は画面遷移をするたびに何秒か待たされることがあり、ちょっと重たく感じました。

エックスサーバーには2種類の管理画面があります。1つはアカウント管理用画面で、もう一つはサーバー用の管理画面です。アカウント管理用画面では、サーバーのプラン変更や支払い方法が確認できるものになっていて、サーバーへの設定変更はサーバー用の管理画面から行うイメージです。

レンタルサーバーを初めて触るに人にとってはわかりにくいかもしれませんが、慣れかなと思っています。

ConoHa WINGのメリット・デメリットまとめ

ConoHa WINGのメリット・デメリットをまとめると以下のようになります。

ConoHa WINGのメリット
ConoHa WINGのデメリット
  • WordPressサイトの表示速度が速い
  • 管理画面が見やすい
  • 無料ドメインが永久無料
  • 運用歴が短いため不安を感じる点が多い
  • 利用者が少なく検索してもネットに情報が少ない
  • サポートセンターの電話が繋がりにくく、メールの返事も遅い

表示速度についてはConoHa WINGが圧倒的な速さとなっています。ただ、トラブルが起こってもネットに情報が少なかったり、サポートセンターの電話が繋がりにくいといった口コミもあったので、ある程度自分で解決できる人はオススメできると思います。

ConoHa WINGのメリット・デメリットは以下のページで詳しく解説しているので気になる方は参考にしてください。

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エックスサーバーのメリット・デメリットまとめ

エックスサーバーのメリット・デメリットをまとめると、以下のようになります。

エックスサーバーのメリット
エックスサーバーのデメリット
  • WordPressに最適化された実行環境を提供しているので初心者でも安心
  • 国内シェア1位なので情報量が多い
  • 稼働率が99.99%以上なので安心して公開できる
  • 設定変更に時間がかかるものがある
  • 最低契約期間が3ヶ月からなので他と比べて長い

ほとんど悪いことが見当たらず、ConoHa WINGと比べると表示速度は僅かながらに遅くなってしまう一方、困ったときでも検索をすれば解決策が見つかったり、サポートに質問をしても比較的早く返ってくることが多いので、いろんな人におすすめできるサーバーです。

エックスサーバーについては以下の記事で詳しく解説しています。気になる方は参考に一読ください。

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ConoHa WINGとエックスサーバーを比較したまとめ

比較結果をまとめると、次のような感じです。

  • ConoHa WING→サポートに過信できないが、早さの面では有利
  • エックスサーバー→スピード面ではやや劣るが、設定で困ったときのサポート面で有利
比較項目ConoHa WINGエックスサーバー
料金
サポート
運用実績
国内シェア
性能
セキュリティ設定細かい大まか
表示速度
管理画面初心者向けプロ向け

これらを踏まえると、それぞれのサーバーに向いている方は次のような感じになります。

\ 3/31まで最大55%OFF /

\ 3/24まで実質最大50%OFF /

  • ConoHa WINGが向いている人 → ページ表示速度が重要になりやすいので、WordPressでアフィリエイトや商用サイトを運営する人向け。ただし、自分でサポートなしでも対応できる人。
  • エックスサーバーが向いている人 → 設定面で困ったときに1人で解決するには不安な人向け。いろんなCMSを試してみたい人向け。

エックスサーバーは速度面で少し不安が残るかも知れませんが、あくまでもConoHa WINGと比較した場合で、他社とのサイトと見比べたらかなり速いほうだと思います。自分にぴったりなレンタルサーバーを使ってください。

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この記事を書いた人

Webデザイナー→Webディレクター→エンジニア。Web制作会社でWebデザイナーの採用に少し関わっています。

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