2月の末の発売当日に定時に仕事を切り上げてまで手に入れたかった本だったりします。Webサイト云々というよりは、商売とはなに?ユーザー視点ってなに?といった切り口で書いているので、非常に読みやすかったです。
評価:
名村 晋治 毎日コミュニケーションズ — (2007-02)
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ブランディングっていうと、ちょっと難しく感じてしまうのですが、基本は企業理念をお客様にわかりやすい形でサービスに反映させて、満足体験をさせて、最後にはファンになってもらう。大雑把に言うと、そんなところのようです。SEOもそれなりに考える必要はあるかもしれませんが、検索結果の順位が変動しても、会社が儲けることができる仕組みを作るのが、Webのマーケティングなのではと思っています。そのためには、Webサイトだけに力を入れるのではなく、お客様に送るメールの書き方やタイトル、電話の応対…まさにリアルでお客様に接するポイントでも、そのWebサイト上で約束したことは守ってもらう必要が出てきます。
社内でWebの担当している立場にいると、リアル営業の人たちとの意識も情報も十分な共有ができていないなというのも感じてしまいました。実際商材ひとつ追加となると、「これ追加するからよろしく」とほとんど丸投げされるような状態で降りてきます。いつも相棒さんにうまく落とし込んでもらっていますが、大変そう。
反対に、僕らは自分たちの意図に関わらず、リアルの営業の人たちと同じフロアで仕事をしているわけで、リアル営業の人たちからすると、ディスプレイと毎日にらめっこしているように思われてしまいます。作っているものがディスプレイの中にあるので、なかなか見えづらいところですから、仕方ないのですが、それでどうこう言われても仕方ありません…じゃなくて、積極的に自分たちがやっている仕事は教えていくべきなのではと最近考えています。
この本で一番気に入った言葉は「できることを段階に分けて実現していく」という言葉。たしかに、会社でブランディングを作っていくとなると、理解者を得るところからはじめるので、道はかなり険しいです。けれど、この言葉で進んでいけそうになりました。社内の人全員に読ませたい本NO.1。
コメント
コメント一覧 (3件)
著者をさせていただいた名村です。
ご紹介いただきまして本当にありがとうございます。
物凄いほめていただいているコメントで光栄至極です。
ブランディングというと難しくなるのですが、でもホントその企業企業で出来るところから始めていけばいいと思っています。
ただその「出来る事」ってのを落とし込んでいく作業がなにより大変なんだとも思っていますが。
夏にイベントでちょっと本の内容でセミナーもさせてもらうので、もしよろしければ足をお運びいただければ幸いです。
それではよろしくお願いいたします。
まさかブログを読んでいただけてるなんて、光栄です!
ありがとうございます。
名村さんの本を読みながら、自社のサイト、ひいては自分が働いている会社ってどうなんだろう?って考えてました。最初にしようと思ったのは、まずは自分たちがどんな作業をしているのかを積極的に伝えて、反対にリアル営業ではどんなことが具体的にあって、どこで苦労するのか拾い出すべきかなと。社内で制作をしている分、もっと一体感を作らなくちゃと思っている次第です。そして、ここが他の業務をしながら、精一杯できることなのではと思って最近は仕事をしています。
夏のセミナー、直近で参加できそうなものは、Web標準の日々です。やっと名村さんのお話が聞けると思って、楽しみにしています。
Webブランディングの入門教科書
毎日コミュニケーションズさんより、「Webブランディングの入門教科書」の見本を送っていただきました。実際に手にとって見ると、完成してよかったあ!という思いがこみ上げてきました。